「人魚と河童のお伽話」ストーリー2
前回の「人魚と河童のお伽話」ストーリーの第1章から続いて、第2章も数ページ紹介できる範囲の作品を解説していこう。
前回の第1章について・・・
河童のハナは屋敷の主・ヌワールの部屋から地下室があることを知り、地下室に着くとそこには乱雑に置かれている古道具たちとその奥に水槽があった。ハナは水槽に近づくと水槽の中から、眼光のようなものがこちらを睨み、不気味な怪物の手が水槽の中から飛び出してきた。それに驚いたハナは一目散に逃げていった・・・。
というような流れから第2章へと続くことになる。ここからは人魚のダリアから河童のハナに親密になろうと迫りに来る展開になった。(時間がなくて、急展開な感じになってしまった。)
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ストーリー 第2章(紹介できる数ページを掲載)
はじまりはじまり
地下室に黒いかたまりのクロイが水槽の近くまでやってくると、水槽の中から人魚のダリアが出てきた。人魚のダリアは来客が来るのをとても嫌がるのに黒いかたまりだけは何故か好意的な印象を持っていた。
黒いかたまりのクロイの可愛がっていたら、またアイツがやってきた。。。
ダリアは水槽の中に入って、再び来た河童のハナの様子を見ることにした。
河童のハナは前回に引き続き地下室にやってきた。びびって逃げてたのに懲りずに来たのである。水槽に誰かがいるのを知ってから、ハナはあそこにいた者の正体は人魚だと調べて分かり、人魚が好むものを風呂敷に詰めてもってきた。
ハナは、肉や魚、世界怪物図鑑と屋敷の主・ヌワールの部屋の戸棚から盗んできた「セイレーンの血液」を風呂敷の上に広げ、もってきた物から魚に目を付けた。
ハナは、魚を水槽に近づかせ、匂いに釣られ出てくる人魚を待った。
待ってみたが、反応がない・・・。仕方ないので黒いかたまりに魚を与えた。
今度は分厚い肉を薄く切り、再び水槽に近づかせる。結局出てこない・・・。
ハナは全く出ていくる様子のない人魚にがっかりしたがあきらめきれず、世界怪物図鑑を読み直した。
屋敷の主・ヌワールが大事そうに「セイレーンの血液」が入ってる瓶を戸棚にしまうところを見ていたハナは、こっそり盗み瓶の栓を開けた。
瓶の中からは目が眩むような甘い香りがしたが、ハナはそれに構わず中身を水槽の中に入れた。
その様子を水槽の中から見ていた人魚のダリアは、驚きとハナが持っている「セイレーンの血液」の瓶を手に持っていることに怒りが同時に沸き上がり、水槽の中から飛び出した。
ハナは今まで反応を示さなかった人魚が突然飛び出し、怖い顔で「何しに来た。」と迫りながら問いだたされたことにびびったハナは怯えながら訳を話した。
「あたいはただ・・・、人魚っていうアンタに魅了されちまって。「人魚」がどういう存在なのか、あたいが勝手にアンタが何なのか知りたくて・・・、あの、その・・・。」
ハナはさっきまでの勢いを無くし、歯切れを悪くした。
ハナはダリアに「決して怪しいモノではない!」とアピールすべく、必死にあなたと話したいという気持ちで自己紹介をはじめた。
「クロイ」という名前の黒いかたまりの存在は、ハナが付けた名前。
言うことの利かないクロイを捕まえようとハナは必死になっていたとき、ダリアはその2人のにぎやかなやりとりを見て気が緩んだ。ただ単純に自分のこと知りたいからだということをダリアは改めてハナの言動や表情を読んで分かった。
ダリアはハナから危機感を感じられないことを知り安心してから、ハナに自分のことを話だした。ダリアは地下室にひとり閉じ込められており、自分に痛めつけるようなことをしに来る屋敷の主・ヌワールのことを怖がっていた。
ハナはダリアの話を聞いてから、自分の知らないところでヌワールがそんなことを行われているなんて知らなかったと驚いた。
ダリアはこの地下室から出たいと毎日思っていた。丁度、助け舟のハナが腰あたりに付けている鍵を見つけてハナに助けを求めようと、提案を持ちかけた。
「鍵を持ってない?ここから出れるじゃないかと思うの。」
「アナタの腰あたりにある鍵見て思ったの、その鍵を裏口を開けてやつがいない隙に出ればいいんじゃないかと。」
ダリアはその鍵で水槽の中にある扉を開けることができると言った。ハナに出会う前、日々悶々としていたので、気まぐれに水槽の中の奥底を泳いでいたら、扉があることに気づいた。この薄暗い世界から脱出できると思い開けようとしたが、鍵が掛かっていて出ることができなかったのだ。
ダリアは、ハナの手を握り自分の置かれている状況から出たいため懇願してきた。ハナは満更でもないようで、ここから出たいという願望が元々あったため意見が一致。
さあ、ここから狭く窮屈な世界から脱出。
おわり
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ふう‥‥、長ったな。
第2章の最後のページに続きがあって作ろうとしたんだけど、前回の「人魚と河童のお伽話 ストーリー」の記事でも書いてあるとおり、制作する時間がなかったことが原因で、終盤中途半端な仕上がりになっていまった。ここんとこ【反省会 ストーリー】という記事のタイトルでどこを直そうとか、ここを変えていこうみたいのをやりたい。
本当にここまで読んでくれてありがとう‼
作品の全体が読めるのはこちら👇
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